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(背:小話です。苦手な方は見ないことをお勧めします。)
【大雑把な状況解説】 ・猫バトンが
(なんでこんなことに―――)
スピードの割りに妙に静かな足音と共に、少年が裏路地に駆け込んできた。 周りに気配がないことを念入りに確認した上で、彼は一つため息をつき、 その場にしゃがみ込む。 「くそ、なんでこんな…」 いらだたしげに呟き、くしゃっと髪をかき混ぜる。 そして脳裏に浮かぶのは先日からの奇怪な現象―― 1)ゴミ捨て場に捨てたアレが机の上に帰ってきてた。(きたねー…) 2)隣の郵便受けにつっこんだアレが机の上に帰ってきてた。(しかも「近所迷惑」と書いてあった。どっちが迷惑だ。) 3)犬にくわえて持っていってもらったら、犬が怯えて逆走してきた。(机の上にはアレが(ry)) 4)焚き火に放り込んできたら机の上に少し焦げたアレが帰ってきてた。(次見た瞬間には綺麗になっていた。) 5)ローラーで轢いてもらった。そしたら恨みがましそうに教科書の間に挟まっていた。(次見た瞬間には(ry)) 6)いっそ見ないことにした。そしたら行く先々でアレが直立不動で立っていた。(おま…何で立ってんだ。) 7)それでも避けた。そしたら手を伸ばす先々にアレが(ry ………。 何の呪いだ、これ? 投げても捨てても避けてもアレ―――『猫バトン』が追ってくる。 たかがバトン一つでどうしてこんな目に合わなければいけないのか。 少年は深く深くため息をついた。 いっそもう諦めて…という考えが頭を掠めるが、思い直して首を振る。 (こうなったら意地でも――) ぐっと拳を握りしめて気合を入れ、少年は立ち上がる。 …と、 ぽつ ぽつ ぽつ 雨が降ってきた。 「あー、折り畳み…」 確かあったはず、と少年が鞄の中に手を伸ばし――――そして動きを止める。 やはりというか、なんというか……アレが(ry 【続?】 (背:次には絶対シリアス風味が必要だ!という思いから。 しかしそろそろ観念してもらわねば(ぁ)。次回はきちんと回答させようかと。) PR |
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